排便のメカニズムを知るには、便がどのように作られるかを知ることが大事です。
人間は、毎日様々な食事を摂取します。
しかし、便として出てくるものは似ています。
これは、胃腸での消化と吸収によるものです。
食べ物は、消化管を通って進みます。
食堂から、胃、十二指腸へと進み、小腸や大腸へと移行し、食べ物は、胃の中に留まり、酸性の胃液によって溶かされます。
消化酵素によって分解された栄養素は、小腸で吸収され、残りが大腸に入ることになります。
大腸では、水分が吸収され、食べ物のカスが集められて固まります。
これが便となるのです。
排便のメカニズムを難しいものと考えている人は少なくありませんが、排便のメカニズムは、とてもシンプルです。
便が直腸まで運ばれ、肛門近くまで降りてくると、内肛門括約筋がお尻を締めます。
肛門は、2種類の筋肉からできていて、内側が内肛門括約筋で、外側が外肛門括約筋となっています。
内肛門括約筋は、自律神経がコントロールしています。
内肛門括約筋は、内臓の筋肉の一部であり、意識してお尻を締めようとしなくても、自律神経の働きで締めてくれるのです。
外肛門括約筋は、自分で締めることができます。
肛門の近くまで便が降りると、便意を感じるので、便が漏れないように外肛門括約筋を締めることができるのです。

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長い排便時間はよくない?

現代の日本人の食生活は完全に欧米型に傾倒しています。
肉類過多であり、絶対的な野菜不足に陥っています。
そればかりか加工品や添加物も大量に摂取しており、健康被害が深刻です。
また野菜不足によって便秘症に悩んでいる人も数多く存在します。
便秘になると下腹部に違和感を感じて苦しく、次第に痛みさえ感じるようになります。
こうした症状から脱却しようと思い、長い時間トイレで排便を試みようとする人もいます。
しかし長い時間排便を試み力んでしまうと肛門に過剰な圧力がかかるようになります。
すると今度は切れ痔になり、症状が悪化するとイボ痔などになってしまい、非常に排便が辛くなっていきます。
そのため長い時間トイレで頑張るのではなく、排便時間は3分程度におさめるようにしなければいけません。
それ以上になると、肛門に過剰な負荷がかかってしまいます。
できるだけ3分以内に排便しようと思うのであれば、生活全般を改善する必要があると言えます。
食生活を出来るだけ食物繊維や乳酸菌が豊富なものにするように心がけます。
また水などの水分を良く摂取し、便を柔らかくする工夫も大事です。
そして何より決まった時間に食事をし、決まった時に便を出す習慣を身につけることです。

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排便反射とのその仕組みとは?

食事を摂ってから5時間程度で小腸で栄養分を吸収された食物は、流動物として大腸に至ります。
それから、大腸の中で水分が吸収されることで適度な硬さになり、大便の状態に近づいていきます。
このときに、胃に食物が再び入ることで、横行結腸からS字直腸に強い蠕動運動が起こり、便が直腸へ送られます。
この現象を排便反射と呼びます。
排便反射による蠕動運動は、安静時と比較して200倍まで速くなります。
さらに、排便反射により直腸の内圧が高まり、直腸の壁にある知覚神経が刺激を受け、それが脳に伝わります。
これを、便意と呼びます。
しかし、この段階では依然として肛門括約筋は収縮を続けており、すぐには排便しないように調節されています。
便意を感じてトイレに入り、いきむと腹圧が上昇します。
それから、まず内肛門括約筋が最初に広がり、次に自身の意思で動かすことのできる外肛門括約筋が緩むことで、便が体外へ排出されます。
便意を感じても、状況が許さず我慢してしまうと、排便抑制の刺激が骨盤神経や陰部神経に伝わり、内および外肛門括約筋が収縮してしまい、便意が消えてしまいます。
これを繰り返すことで直腸性便秘となるリスクが大きくなってしまいます。

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神経との関係はどんなもの?

排便は便を排出することですが、これを問題なく行うことができている人にとって、排便は難しいことでも何でもないでしょう。
しかし排便が正しく行われている、その背景には、実に複雑なメカニズムが働いています。
特にその中でも中枢、体性、末梢、自立、下腹、感覚、運動と言った各神経がもたらしている影響はとても大きなものがあります。
ですからこうした神経の内、どれかひとつにでも問題が発生すると、排便に支障が出てくる可能性も考えられます。
たとえば、人間が自分ではどうすることもできない部分の働きを担っている自律神経のバランスが乱れると、便意の伝達や便が肛門に運ばれるまでの筋肉の動きに支障が発生しやすくなると言われています。
また下腹の神経は、直腸の情報や動き、内肛門括約筋の働きを担っているので、そこに問題が発生するとこれらの動きに問題が発生します。
あるいは感覚、運動の神経に障害が発生すると、便意そのものを感じることができなくなってしまいます。
あるいは便を出す、そのために力む、肛門括約筋をゆるめると言うことに対しても問題が発生しやすくなってしまいます。

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排便について、もっと詳しく知るならこちら

排便についての話を様々な角度から見ていきました。
では実際にお通じを改善するための具体的な方法にはどんなものがあるでしょうか?
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悪玉菌を減らす方法